JAL再建から見るロゴマークの役目

こんにちは！デザインコース講師のダマリです(^o^)/

今回は「ロゴマークの役目」についてご紹介していきたいと思います。

JALの経営がおかしくなったのはロゴのせい!?

日本航空 Japan Air Line JAL。ダマリは何度JALに乗っていることだろう…。JALのロゴマークである「鶴丸」から見たロゴマークの役目について大変興味深く、面白い話があります。

1959年8月15日。JAL初代ロゴマークの鶴丸が誕生し、民営化や統合に伴い初代鶴丸から2度ロゴが変更され、経営破綻に向かっていくわけですが「JALの経営がおかしくなったのはロゴのせい！」だとも言われています。2009年末JAL再建のため、政府と企業再生支援機構から会長就任を要請された稲盛和夫氏。JALに乗り込んだ稲盛氏は、その頃のロゴに難色を示しました。JALの「A」を横切るアーク（円弧）が文字を切り裂いているように見える…。と。

誇りを持って掲げるロゴ「新生鶴丸」

稲盛氏が最初に取り組んだのは、JALグループの企業理念「JALフィロソフィ」と「鶴丸ロゴの復活」。「JALフィロソフィ」とは社員の行動哲学ともいうべきもので、社員全員に徹底して浸透させているもの。Philosophy（フィロソフィ）とは日本語でいうと「創始者の想い・理念・哲学」など。マーケティングでも重要視されているものです。「JALを社員の意識の高さにおいて世界一にする」と稲盛氏と述べていて、その「JALフィロソフィ」で固く結ばれた社員たちが、誇りを持って掲げるロゴマークこそが「新生鶴丸」なのです。

ロゴは未来へのビジョン

JALの原点、初心のシンボルである鶴丸。稲盛氏は、初代の鶴丸をより力強くリニューアルさせ復活させました。ロゴというのは「家紋」と同じで、今日まで息づいている日本固有の文化であると言っていいです。古くより出自といった自らの家系、血統、家柄・地位を表すために用いられてきました。自信を持って掲げられるロゴを持つことで、団結力がより一層高まり、同じビジョンに向かって前進していけるのだと思います。

まとめ

先日、クレヨンしんちゃんでも似たエピソードがありました。しんちゃんの友達である風間くんが「春日部防衛隊」の「K・B」というロゴバッジを作り、仲の良いグループである、しんちゃん・風間くん・ねねちゃん・まさおくん・ぼーちゃんに配って皆んなで胸に付ける。こうしてロゴバッジや、ロゴが入ったTシャツなどをグループで着ると団結力が増します。これが、ロゴマークの力だ！やっぱり、ロゴは面白い。とつくづく感じているダマリです(^^)